今回は主に入院中のプースケママの話です。
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まずは3年前のことですが。
プースケを出産した時、プースケママは産後2日目くらいから訳もなく悲しくなって涙が出たり、プースケを出産して嬉しいはずなのに、なぜか気分が晴れない状態が続きました。この時のことは今もよ~く覚えてます。マタニティブルーってやつです。
一人になると(特に夜。)涙が出て止まらなくて、しかも産後は全然眠れなくて、目を真っ赤にしたまま3時間おきの授乳をしていました。
産後3日目の朝、また涙が出始めてどうにも止まらず、一人で部屋で泣いていました。自分でもなんで泣けるのか分からないまま。そこに朝の医師の回診が始まって、先生たちが近づいてくる声がして、「やばい、泣きやまないと!」と焦ってきました。
しかし焦って泣き止もうとしてもどうしても涙が止まらず、むしろもっと溢れて来て、そのうち「どうしよう!?どうしよう!!?」ともっと焦ってパニック状態になって、過呼吸みたいになってしまいました。
そんな絶対見られたくない所にコンコンとドアをノックして先生達と師長さんが入ってきたのですが、先生達はしゃくりあげながら号泣して過呼吸(?)を起こしてるプースケママを見てびっくり…(^_^;)
師長さんが慌ててその日の担当の助産師さんをピッチで呼び出してくれました。もうその時はプースケママは呼吸が乱れまくって喋ることも出来ない状態で、号泣しながらも自分は一体なんでこんなに泣いてるんだろう?と訳が分からず、迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちでした。
その日の担当だった助産師のIさんが部屋に来てくれて、色々話を聞いてくれてるうちに徐々に落ち着いてきました。でもやっぱりなんで泣けるのかわからない。
Iさんに「何が悲しいですか?」って優しく聞かれてもどう答えていいのかわからず、なぜか話してるうちに「母乳が出ないことが悲しい」的なことを言ってしまいました。…実際母乳は出てたんですけど(^^;)
「母乳は出てたけどプースケが上手く吸ってくれなくて、飲んでもらえないのが悲しい」と言いたかったんだと思うんですけど、うまく伝えられなくて「母乳が出ない」って言ってしまったんです。プースケは黄疸が強くて、産後3日目と4日目には光線療法を受けていました。きっと生まれたばかりだし黄疸が強いのもあって、寝てばっかりで母乳が上手く飲めなかったんだと思います。
まぁそれが泣くほど悲しかったかと言うとそうでもなく、やっぱり訳もなく泣けるっていうのが本当の所だったんですが(^^;)
そんな状態を先生と助産師さんたちに見られてしまい、それから退院まで、スタッフの方たちはすんごく優しく接してくれました。廊下ですれ違うだけで「大丈夫ですか~?眠れてます~??」って声をかけてくださったり…(^^;)でも優しくされるともっと泣けてきちゃって、逆効果だったかもでした(-∀-;)
Iさんは産後4日目もプースケママを担当してくださって、プースケママはIさんの前ではよく泣いて話を聞いてもらい、退院までの間とってもお世話になりました。
Iさんのおかげで無事に入院生活を送れて、退院後はちょっとは泣けるけどそれほど酷くなく、「これがマタニティブルーってやつなんだなー」と自分を冷静に見れるようになりました。
そんなことがあった3年前…あの時のことはプースケママとしては恥ずかしくて忘れたい記憶なんですが。。。
今回ハッチのお産についてくれた助産師さんが、その時のIさんでした(^^;)Iさんを見た時『まさかあの時のこと覚えてないよね…』と思ってしまいました(-∀-;)
Iさんは3年前のことは特に何も触れずに、促進剤の点滴を開始したり分娩監視装置を装着したり、プースケママのケアを色々してくれました。プースケママの方からも特に過去の話題には触れずでした。
そしてハッチを出産したわけなんですが、今回もまた産後にマタニティブルーになっちゃうのかな~と入院する前からぼんやり考えていました。涙が出るのは仕方ないけど、今回は迷惑かけないようにしよー、とかも(^^;)
入院してからバルーンを入れたり分娩監視装置を付けたり、色々あって眠れないままハッチを出産し、そして産後は疲れているはずなのに神経が高ぶっているようで全く眠れない状態でした。
前に記事にしましたが、産後1日目はショートでダイアップを使ったと聞いて、プースケのことが心配でショートの今後の利用のことなど色々考えてしまって夜になって涙が出ました。
産後2日目は、時々訳もなく涙が出るけどすぐに泣き止んで、またプースケのことを考えると涙が出る感じでした。「あぁこれはちょっとマタニティブルーがやって来ちゃったかなー」と泣きながら考えていました。まだ神経が高ぶっていたようで、夜になっても全然眠れず、頑張って寝ようとしても涙が溢れてしまいやっぱり眠れず、もう寝るのは諦めて夜中もテレビを見て起きていました。
産後2日目か3日目か忘れましたが、ハッチが時々目を開けている時にその動きを見ると、プースケにもあったような眼振があることに気付きました。新生児室にたくさん赤ちゃんが並んでいて、目を開けてる子をジッと見て、他の子にも眼振があるかどうかを比べてしまっていましたが、よく分かりませんでした。まさかハッチまで何かあるのでは…とすごく心配になり、先生に聞いてみようと思って、ハッチの眼振の様子を動画に撮りました。
兄弟そろって何かあったらどうしよう…と考えると、もう涙が止まりませんでした。
翌日、だんだん泣いてる時間が長くなってきて、寝不足もあったので目が常に充血してる感じでした。プースケのこと、ハッチのこと、共に心配で泣いてる時もありましたが、マタニティブルーでもあるんだろうなーと頭では考えていました。やっぱ今回もブルーになっちゃったかーと、今回は意外に冷静に自分を見れていたと思います。
マタニティブルーは多くの人がなるし病気ではないと頭では分かっていましたが、なんとなく助産師さんたちに泣いてることがバレたくない思いが強く、助産師さんの前では平気な風を装っていました。
たしかこの日(産後3日目)、通りすがりに主治医が「お母さん大丈夫?赤ちゃんのことで気になることとかある?」と聞いてくれました。
「眼振があるのが気になるんですけど…」と言うと、
「うーん。赤ちゃんは白目向いたり両目が別々の方向向いたり、ちょっとおかしな目の動きすることあるからねー。もし気になるなら、あさっての退院の日の午後から外の病院から来てる小児科の先生の回診があるから、回診を受けて帰る?退院は普通午前だけど、午後退院にするのは構わないから。でも小児科の先生に聞いても、赤ちゃんの場合は目の動きだけで異常かどうかは正直小児科の先生にも分からないと思う。でもお母さんお兄ちゃんのことがあって気になるだろうから、心配なら聞いてみてもいいと思うよ。あと、あまり気にし過ぎないで、お母さんはこの子には普通に接してあげてね。」
と言われました。
この時はスマホを持ってなくて主治医に動画は見せられませんでしたが、その小児科の先生に見てもらおうと思い、退院の日に小児科の回診を受けて帰ることにしました。その小児科の先生は、プースケのかかりつけの大学病院の小児科で新生児を専門に診ている先生でした。名前だけは聞いたことがありましたが、実際会ったことはない先生でした。
産後4日目は、、、。ブルーもブルー、もう真っ青(笑)
隙あらば部屋でめーっちゃ泣いていました(T_T)もうハッチの眼振が気になって泣いてるのかなんなのか、わけもわからず涙が出続けて時々しゃくりあげるような泣き方をしてしまっていました。なんで自分はこんなにブルーになっちゃうの~(T_T)と、嫌になりました。
夜、共同の洗い場でコップを洗っていた時、目が真っ赤だったので電気を付けずに洗っていたのですが、そこに助産師さんが通りかかって「電気付けますね。」と言って付けてくれました。プースケママはその時ちょうど涙を拭っていて、その助産師さんは「あ、すみません…」と言ってすぐ立ち去ったのですが、『あ~泣いてるとこ見られちゃったかなー。でも一瞬だったから見られてないかな。』くらいに思っていました。
しかし部屋に戻って5分もしないうちに、ナースコールで「○○さーん(プースケママのこと)、今からちょっとお部屋に行ってもいいですか?」と言われ、泣き顔だったから来てほしくなかったけど「はい、大丈夫です。」と答えてしまいました。
そして部屋に来たのは、その日夜勤だったIさんだったのです。たぶん洗い場で泣いてるプースケママを見かけた助産師さんがIさんに伝えたんだと思います。Iさんはプースケママの顔を一目見て泣いてたことが分かったみたいで、「あ~もうやっぱりー!泣いてるんじゃないかと思って来たんです。○○さん今回は大丈夫かなーって、ちょっと気になってたんですよ。」と言ってくれました。もうそんな優しいこと言われたらまた泣けるし~!(T_T)またIさんの前でボロボロ泣いてしまったのでした(^_^;)
Iさんは3年前のこと覚えてくれてました(笑)忘れててほしかったんだけど~(^^;)「前の時の方が結構泣いててひどかったですよね(笑)」って言われてしまいました(-∀-;)
…はい、あの時はご迷惑おかけしました。。って感じでした(。-_-。)
Iさんに、「でもね、○○さんだけじゃないよ。結構みんな一度は泣いて帰ってますよ。私も二人産んで、どっちも泣いてスタッフに話聞いてもらいましたよ。人にしゃべって話聞いてもらうと、ちょっと楽になるみたいよ。」って言ってくれて、しばらく部屋で話し相手になってくれました。
この日はお産が何人か重なってたみたいで夜勤帯は忙しかっただろうに、時間かけて優しく接してくれて本当いい助産師さんでした。他の助産師さんたちも、授乳室とかでプースケママを見ると「○○さんだけじゃないからね、結構そうなる人多いよ。我慢しないで泣きたいだけ泣いた方がいいよ。」って言ってくれたりして。
Iさんや他のスタッフの方たちのおかげか、この夜のもう日付が変わって退院日となった朝方、ようやく3時間だけ睡眠を取ることができました。ハッチと母子同室してましたが、ハッチもよく寝てくれてたのもあって。たった3時間でも、6日ぶりにやっと眠れて頭はスッキリしてました。
…起きた時にはまぶたが腫れてましたが(^^;)
でもこの時以来泣くことは格段に減って、ブルーなやつは過ぎ去りつつあるように思います。
2月3日の退院日。午後から小児科の先生による回診がありました。先生に「眼振が気になるんです。」と伝え、ハッチの眼振の動画を見てもらいました。先生は「あぁ、これね。うん、なるほどね。うん、うん。」と言いながら動画を見て、「たぶん寝る前なんかに起きやすいでしょ?」と言いました。「寝る前が多いですけど、起きてる時もちょっとあります。」と答えると、「様子見でいいと思いますよ。」と言われました。
動画を見た後、先生はハッチの原始反射や全身の状態を見て、ハッチの目をじっと見てから「今もちょっと眼振はあるけど、これはこの子に限った事じゃなくて、他の子にもある目の動きだから、様子を見ましょう。」ともう一度言われました。診察が終わってハッチの診療所見の欄を見ると、なんとか読める字で「元気な赤ちゃんです」と書いてありました。
『元気な-』。
そう書いてもらえたことに安堵して、鼻の奥がツーンとなってちょっとだけ涙が出そうでした。
主治医も言ってたけど、今の時点で何かあったとしても小児科の医師でも判断がつかないことは分かっています。今後も心配事は絶えないだろうし全てが解決したわけではありません。でも、心配し過ぎるのが良いわけじゃない。とりあえず、今はこれで無事に退院できる、回診を受けられて良かった、って思いました。
なんか色んな内容がごちゃ混ぜになってしまいましたが、こんな感じで入院中は色んな事があったのでした。出産ってのはただ赤ちゃん産むだけじゃなくて、産んだあとにも色んな事が起きるものですね~。でも無事に退院できて良かったです。
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全くの余談ですが、プースケママが出産した産婦人科の病院では、週2回フランス料理が出ます( ^ω^ )
こんな風にちゃんとその日のメニューが書かれてあって。
部屋で食べることも出来ますが、ダイニングルームでは他の方たちと先生と助産師さん1人ずつと一緒の食事会があります。
この日は食事会に参加しました。
プースケママはアルコールを飲むと蕁麻疹が出るのでオレンジジュースでしたが、他の人たちには白ワインが注がれていました。一応皆さん授乳中でしたが、一日1~2杯までなら大丈夫らしいです。
メインのお肉は目の前でシェフがフランべしてくれます。
ファイヤー!!!
一瞬ブワッと熱気が来ました(;゜0゜)
そしてこんな素敵に盛り付けられて出てきました!
デザートも美味い~!
しばらくはこんな贅沢な料理食べられないから、全て残さず堪能しました( ^ω^ )出産を頑張ったご褒美ですね~。あー美味しかった!(´ω`人)フランス料理だけじゃなくて、それ以外の入院中の食事やおやつも全て美味しかったです♡
我が家はもう3人目はないと思っています。プースケのお世話がある以上は今回が最後の妊娠・出産だと思うし、それで納得しています。それでももしまた妊娠したら、その時もここで出産したいと思えるとても素敵な病院でした(*^_^*)
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